研究課題/領域番号 |
07452006
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
栗田 隆 関西大学, 法学部, 教授 (40121884)
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研究分担者 |
早川 徹 関西大学, 法学部, 助教授 (40189634)
斎藤 彰 関西大学, 法学部, 助教授 (80205632)
加藤 敏幸 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (70268324)
野一色 勲 阪南大学, 経済学部, 教授 (70268481)
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キーワード | 知的財産権 / 著作権 / トレードシ-クレット / インターネット / Web / マルチメディア / コンピュータプログラム / 特許権 |
研究概要 |
平成7年度は、3年間の研究期間のスタートの年として、今後の研究に必要な図書の収集に重点を置くとともに、研究会を今年度は7回開き、研究分担者が次のようなテーマで報告し、意見交換により研究を進展させた。「教育における著作権問題--東京高判平成3.12.19判時1422-123頁を素材にして」、「工作機械の設計図の著作権法上の位置づけ」、「合衆国における刑事トレードシ-クレット保護」、「コンピュータアニメーションの著作者と著作権の範囲」、「トレードシ-クレットと従業員の競業避止義務」「並行輸入禁止と特許権」、「著作権の譲渡とその対抗要件」。 研究成果の公表も順次おこなわれている。すなわち、野一色が「コンピュータプログラムの著作物性とリバースエンジニアリング」の論説を発表し、また、加藤が阪大で行なわれた「情報処理研究集会」(平成7年12月15日)において「ネットワークと法律-不正使用」のテーマで報告し、それを活字にしたものがまもなく発刊されることになっている。 こうした研究とともに、マルチメディア時代の知的財産権問題を考究するために、栗田が法学教育用のマルチメディア作品を制作し、また、インターネットでの情報発信を実際に行ない、問題点を拾い出すことに務めた。その結果、栗田は、「著作権フリーの表示のある著作物のインターネットにおける利用」、「Web出版における著作物の引用」の問題を拾いだし、その検討結果をWebにおいて公表した「http: //www. hk. kansai-u. ac. jp/kurita/に掲載されている)。また、マルチメディア作品としては、「民法177条と背信的悪意者」をテーマにした作品(マクロメディア・ディレクターを用いて制作したアニメーション)ができあがった。
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