研究概要 |
平成8年度の研究では、次の諸課題に取り組んだ。 1.国際マルクス/エンゲルス財団メガデータベース作成に関する諸事項の調査・検討。 2.内外関連文献タイトルの調査・資料収集・整理。 3.マルクス/エンゲルス文書翻訳史の調査・資料収集・整理。 4.既刊メガ第II部諸巻・分冊(第II部第1-10巻全17冊)学術アパラートの典拠文書の記録、文献索引、人名索引のデータベース化。 課題1では大村が国際マルクス/エンゲルス財団事務局長や財団研究員の協力を得て、この数年間に大きく改訂されたメガ編集計画の詳細を明らかにし、宮川はメガ第II部第4巻第2分冊に即してメガ版『資本論』第3巻草稿編集の特質を検討し、それぞれ別掲の論考により成果を取りまとめた。課題2,3,4は両名が共同で取り組んだ。課題1では、国内で約1000点の、海外で約200点の文献タイトルを蒐集し、国内では累計約6000点の海外では約1200点の文献タイトルを追加蒐集することになった。課題3では約100点の翻訳タイトルを追加蒐集し累計で約1600点のタイトルを蒐集することになった。課題3ではOCR(光学読取機)を用いた全アパラートの第一次情報処理を完了した。本研究計画は完成年度である年次度は、この2年間に蒐集した第一次情報処理を完了した、一連のデータの細区分と整理を中心的課題に設定し、データベースの公表に備えたい。
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