本研究では、1995年度(平成7年度)より1997年度にいたる3カ年と、文部省科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の交付を受けた1998年度(平成10年度)の都合4年間で、次の研究成果を得た。 1) 新MEGA第II部(『資本論』および準備労作)諸巻収録マルクス/エンゲルス文書書誌詳細の解明。 2) 新MEGA第II部(『資本論』および準備労作)諸巻収録文書関連外国語研究文献タイトルの蒐集・整理。 3) 新MEGA第II部(『資本論』および準備労作)諸巻収録文書関連日本語研究文献タイトルの蒐集・整理。 4) マルクス/エンゲルス著作邦訳史集成。 以上の研究成果は、研究代表者と分担者が共同編集し、上記「研究成果公開促進費」の交付を受けて公刊した『新MEGA第II部(『資本論』および準備労作)関連内外研究文献・マルクス/エンゲルス著作邦訳史集成』(八朔社、1999年2月28日)に一括収録した。本書に収録した一連のリストで、外国語のそれは、書誌情報の蒐集でドイツやロシア、さらに中国人研究者の直接的な協力をえた点に、日本語のそれは、1975年以後の情報を詳細に集めた点に、マルクス/エンゲルス文書の邦訳史では、戦前来の文字通り網羅的なリストとなっている点に、最大の特色があり、いずれも斯学研究史の欠を補うものとなっている。 なお、「1)新MEGA第II部(『資本論』および準備労作)諸巻収録マルクス/エンゲルス文書書誌詳細の解明」に関連して作成した既刊新MEGA第II部諸巻諸索引のデータベースは、国際マルクス/エンゲルス財団の協力を得て向後さらに内容を充実させ、インターネット上で公開することが確定している。
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