研究課題/領域番号 |
07453005
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
中馬 宏之 一橋大学, 経済学部, 教授 (00179962)
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研究分担者 |
都留 康 一橋大学, 経済研究所, 教授 (00155441)
小野 旭 一橋大学, 経済学部, 教授 (60054318)
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キーワード | 長勤続化 / 労働市場の流動化 / 賃金センサス / マイクロ・データ / 昇進・昇格プロセス / 発言効果 / 勤労者意識 |
研究概要 |
(中馬担当分) 賃金センサスの4時点にわたるマイクロ・データを用いて、我が国において1980年代から1990年初頭にかけて観察されている中高年層の長勤続化傾向の要因を探るための計量分析を行った。また、この分析に関連した文献のサーベイを行った。 利用可能な様々のデータにより日本の労働市場は80年代ならびに90年代初頭において、少なくとも中高年正社員層(男性)に関しては、むしろ非流動化しつつあることを確認した。さらに、このような非流動化の要因を探る為の分析枠組みを提示し、実際にもマイクロ・データを用いて分析することができた。 (小野担当分) 賃金センサスの3時点にわたるマイクロ・データを用いて、1980年代における昇進昇格プロセスの決定因を探るための計量分析を行った。また当分析に関連した理論分析をも試みた。 マイクロ・データの分析により、1980年代における昇進昇格プロセスに何が生じつつあるかを明らかにすることができた。ただし賃金センサスを昇進昇格プロセスを分析するためのデータとして使うことの限界が1部あらわれてきた。 (都留担当分) 労働組合の発言効果に関する最近の文献についてサーベイを行った。また既存データ(職場生活と労使関係に関する勤労者意識調査(JTL)のマイクロ・データを利用していくつかの計量分析を行った。
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