研究概要 |
1)2型セイファート銀河のX線観測 「あすか」衛星を用い、Mkn463E,NGC2110の観測を行なった。その結果、これらの天体から隠された中心核が見つかった、これは活動的銀河中心核の統一モデルと一致する。ただし、細部については統一モデルを修正する必要があることがわかった(Hayashi et al.1996,PASJ48,219.Ueno et al.1996 PASJ48,389)。 これまでに我々が「あすか」AO3までに観測した天体10数個について解析を行なった。観測した天体は、[OIII]の輝線強度の強いもの、偏光分光観測で中心核の存在が指摘されているものである。その結果、観測した全ての天体から隠された中心核が発見された。この結果からすべてのセイファート2型銀河が隠された中心核を持っている可能性を示唆する。隠している物質の量は水素の柱密度にしておよそ10^<23>cm^<-2>である。この観測の結果は、IAU symposium 159で招待講演で発表した(ASP conf Seris,vol 113,1997,p44)。 2)「AGNとスターバーストの関連」 AGNとスターバースト活動性の量を持っていると言われていたNGC1808をX線で観測したが、この天体からAGN成分を見つけることができず、スターバースト活動性が卓越していることがわかった(Awaki et al.1996,PASJ 48,409)。スターバースト銀河M82については、欧文雑誌に投稿し、現在審査中である。
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