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1995 年度 実績報告書

炭素同位体を用いた地球表層のメタン循環の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07454108
研究種目

一般研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

中澤 高清  東北大学, 理学部, 教授 (30108451)

研究分担者 岡野 章一  国立極地研究所, 教授 (10004483)
青木 周司  東北大学, 理学部, 助教授 (00183129)
田中 正之  東北大学, 理学部, 教授 (90004340)
キーワードメタン / 炭素同位体 / 温室効果 / 気候変動
研究概要

平成7年度は当初に計画した通りに研究を実施した。すなわち、(1)小型の耐圧型試料容器を製作し、試料の変質が生じないことを確認した、(2)白金-アルミナを用いた自動メタン変換装置を製作し、変換効率が99.9%と極めて高いことを確認した、(3)現有設備であるメタン濃度分析装置、質量分析計及び本研究で製作した自動メタン変換装置を用いて、航空機や大気球によって採集した試料大気のメタン濃度とその炭素同位体比をそれぞれ1ppbvと0.02パ-ミルの精度で測定した、(4)既に開発している二次元大気輸送-化学過程メタン循環モデルを改良し、濃度に加えて炭素同位体の交換過程を組み込んだ。これらの研究を通して、従来の約1/5と極めて少ない試料量で高精度の分析が可能な装置を製作することができ、試料採集における制約が大幅に改善された。また、ロシアにおける大気中のメタン濃度と炭素同位体比を初めて測定し、湿地と化石燃料起源のメタンが明瞭に区別できることを示した。
一方、メタンから変換された二酸化炭素が白金-アルミナのペレットに吸着されたり、以前に吸着された二酸化炭素が離脱することによって、求める結果に影響を与えることも判明した。これらの影響は、予め炭素同位体比の値が分ったテスト空気を試料の前後に分析することによって補正したが、1つの試料の炭素同位体比の分析に非常に長い時間を要するという結果となった。平成8年度には試料の分析速度を早めるために、幾つかの白金-アルミナのペレットを使用し、このような効果のないものを選ぶ予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 菅原,敏: "Aircraft measurements of the stable isotopic ratio of atmospheric methane over Siberia" G.B.C.10(印刷中). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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