研究課題/領域番号 |
07454111
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
永田 豊 三重大学, 生物資源学部, 教授 (80011493)
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研究分担者 |
小池 隆 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (60093126)
関根 義彦 三重大学, 生物資源学部, 教授 (40211320)
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キーワード | 北太平洋中層水 / 中層水の生成 / 中層水の循環 / 表層水の沈降 / 宗谷暖水 / オホーツク海 / 津軽暖水 / 世界気候変動 |
研究概要 |
WOCE(世界海洋循環実験)や最近の米ソの共同観測の資料、岩手県水産情報センター等の資料に加え、三重大学勢水丸による観測資料を整理・解析を実行した。今年度は、6月にウラジオストックでPICESのオホーツク海ワークショップが開かれ、また10月に中国青島でPICES総会に関連シンポジウムが開かれ、2月には東京でJAMSTEC主催のオホーツク海と極域のワークショップが開かれる等、オホーツク海を中心とした国際的動きがあり、これに参加の機会を得たので、オホーツク海での解析を先行させた。特に、重い水の発生域である北西部の陸棚域での塩分収支について、その沖合いの浅瀬での潮汐による混合の重要さを明確にした。この成果は上記の会合で発表した。資料解析としては、伊豆海嶺の東西における中層水の特性の差を主として勢水丸の最近の資料を元に解析し、いくつかの中層水の移動パスのあることを見いだしたのは今年度の成果である。またこれに関連して本州南方の黒潮の流路特性の数値的な実験を進行中である。三陸沖での冬季の高密度水の生成の解析も続行中であるが、同様の現象が宗谷暖流域でも生じていることを見いだした。この問題については次年度に更に検討を進める。この問題は、上記のオホーツク海での塩分収支と関連しても非常に重要である。
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