北海道厚田村嶺泊に北海道日産自動車株式会社の協力を得て大気観測所を設営した。現在、積雪によりアクセスが困難な状況であるので、雪解を待って機器の搬入を行いガスサンプルの連続捕集を開始する。 夏季北海道噴火湾において北大水産学部研究船うしお丸で海水と海底堆積の柱状試料を採取した。この試料から笑気ガスを分離濃縮し同位体比測定を行う作業を遂行中である。 北海道大学キャンパス北部森林地帯で積雪に覆われた森林土壌及び積雪中の間隙気体巾の笑気ガスのモニタリングを行い、土壌温度が摂氏0度近くに達する状況でも活発な笑気ガスの生成が土壌巾で起こっており、積雪中を拡散して大気中に逃散している事実が見つけた。亜寒帯沿岸水とともに今まで遠慮されていなかった重要な供給源であり、そこからにフラックスの正確な見積もりが必要であることが判明した。 笑気ガスの同位体分析のための日立RMU-6E型質量分析計の調整とCO2コンタミによる同位体分析値の補正の為の四重極マススペクトロメータの調整が完了。笑気ガスの同位体測定スタンダードガスの相互検定を通産省資源環境総合研究所を行い満足な結果を得ている。
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