NO測定用のステンレス製真空チャンバーおよび排気系の設計・製作を行った。窒素希釈したNO(10ppm)を真空漕に噴出させ超音速自由噴流として、紫外パルスレーザーにより、NO(A^2Σ)の励起スペクトルを観測し、回転温度解析を行った。その結果、X/Dの値が70のときに25Kの回転温度が得られた。このことから十分に冷却されていることが明らかとなった。次に、レーザー強度依存性の実験からこのレーザー強度範囲(3-4 μJ pulse^<-1>)ではレーザー強度の1.75乗に比例することから共鳴2光子イオン化過程が起こっていることが確認された。S/N向上のために検出信号を波高弁別器により弁別し計数法により処理したところ約2桁の向上が認められた。マスフローコントローラを用いた希釈システムにより検出信号とNO濃度の関係を調べたところ200ppbまでよい直線関係があることが明らかとなった。また、NO_2の化学的干渉について実験を行ったところ、NOと同程度の信号を得るには約50倍のNO_2を導入する必要があることが明らかとなった。このことから低温冷却することにより選択性は向上したと考えられる。また、44μJのレーザーエネルギーで1分間の積算により検出下限を16pptと見積もられた。
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