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1996 年度 実績報告書

新規高分子液晶を用いた書き込み・消去可能な表示フィルム材料の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 07454189
研究種目

基盤研究(B)

研究機関山口大学

研究代表者

竹中 俊介  山口大学, 工学部, 教授 (50029310)

キーワード高分子合成 / 側鎖型高分子 / フィルム / 液晶性 / ポリシロキサン / ライトバルブ / ネマチック / 高分子液晶
研究概要

本研究では側鎖に液晶性を有する核を含む高分子液晶材料を用いて、フィルム状表示デバイスを作成することを目的に新規な材料開発を進めてきた.液晶核部分にはシアノ基を含む三環性芳香環を用い、主鎖部分にはアクリル酸を用いた高分子では、ガラス基盤上では良好な結果が得られたもののフィルム化には成功しなかった.そこで、最近では、主鎖部分をポリアクリル酸、ポリシロキサンに変えた誘導体を合成し、その電場によるライトバルブ機能等について、ガラス基盤上で検討し、表示デバイスへの応用の可能性があることを確認した.しかしながら、ポリシロキサン誘導体については、ガラス転移点が室温近くにあり、フィルム状にすることは困難な状況にある.その理由は、一つにフィルムとしての強度が極めて弱いことの他、フィルムは非常に静電気を帯易いことである.静電気を帯易い点については現在検討中である.現在、フロロメチレン鎖を有する誘導体の合成も試みているがこれについてもフィルム強度の上昇をもたらすか否かについては不明である.フィルム化の一つとして、現在、本研究で得られた高分子液晶をポリイミドのようなフィルムとしての強度の高いフィルムでサンドイッチ状にする試みを行っている。但し、ポリイミドフィルムと本研究で使用しているフィルムは剥離し易く、サンドイッチフィルムは問題がありそうで、更に、別の高分子フィルムについても検討中である.現在、液晶核部分と主鎖の関係とライトバルブ機能を明らかにする目的で、液晶核が主鎖に対し傾斜する構造の高分子液晶を新規に合成した.現在そのライトバルブ機能について検討中である.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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