研究課題/領域番号 |
07454205
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山崎 常行 九州大学, 理学部, 教授 (10108649)
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研究分担者 |
仁田坂 英二 九州大学, 理学部, 助手 (60222189)
舘田 英典 九州大学, 理学部, 助教授 (70216985)
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キーワード | アミラーゼ / トランスクリプションファクター / 適応進化 / ショウジョウバエ / 重複遺伝子 |
研究概要 |
1アミラーゼ遺伝子の5'上流領域の解析 D.kikkawaiiやD.lebanonensisでは重複遺伝子の向きや距離がD.melanogaster種亜群とはまったく異なっており、遺伝子の発現様式も発生時期や発現遺伝子の種類に関して違っているにもかかわらず、コーディング領域では共調進化、ノンコーディング領域では独立進化をしていることが明かとなった。実験的証拠、あるいは理論的考察から、上記2領域ではどとちらも正の選択により進化が起こっていることが明らかとなった。 2アミラーゼ遺伝子トランスクリプション因子の解析 P因子介在突然変異誘発系統から、スクリーニングすることにより誘発能や抑制能の異なる7系統を選択することに成功した。現在これら7系統から、トランスアクティングな遺伝子をクローニング中である。また、遺伝学的実験から、これらトランスアクティングな因子はアミラーゼ遺伝子がある第2染色体より、第3染色体上に多く存在することが明らかとなった。 3ヒートショック遺伝子の調節因子の遺伝的変異の解析 ヒートショック処理下における6個のヒートショック遺伝子のmRNAの産生量に関する遺伝分散を調べたところ、産生量に関する調節因子はヒートショック遺伝子の位置する第3染色体ではなく、第2染色体上に多く存在することが分かった。この結果はアミラーゼの場合と同様である。
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