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1995 年度 実績報告書

多巣システムをとるシロアリ及びアリにおける集団の血縁構造

研究課題

研究課題/領域番号 07454211
研究種目

一般研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

松本 忠夫  東京大学, 教養学部, 教授 (90106609)

キーワードDNAフィンガープリント法 / タカサゴシロアリ / 血縁構造 / 多巣システム / クロヤマアリ / 血縁度
研究概要

遺伝的多型の検出にDNAフィンガープリント法を用いて、タカサゴシロアリにおいて近親交配が実際に起こっているか、そのため血縁度が上昇しているか、多巣化によって近隣コロニー間に血縁関係があるかを検証した。またクロヤマアリでは、野外調査によって多女王化のしくみを明らかにし、同時に多女王間の血縁関係をDNAフィンガープリント法で解析した。また、地域集団における血縁者の分布に、分巣方式の増殖がどのように影響を与えているかを分析した。
野外生態調査:タカサゴシロアリの野外調査は、沖縄県の西表島と石垣島で5月に調査を行なった。クロヤマアリに関しては、静岡県富士山御殿場登山口を調査地とした。野外調査は、5〜10月の期間、継続して行なった。環境条件、コロニー密度については適切な調査区画(1ヘクタール程度)を設定し、区画内のコロニーのマッピングおよびDNAの実験材料の採集を行なった(研究協力者:北出理・村上実基・三浦徹・前川清人)。
DNA分析:野外から取ってきた資料に対してDNAフィンガープリント法を用いて、コロニー内血縁度、近交係数を求めた。王や女王の死亡後から近親交配が始まるとすれば、コロニーの老熟とともに血縁度や近交係数が上昇することが予想できるので、発達度の異なるコロ-間で比較する。マッピングしたコロニー間の血縁関係も推定した(研究協力者:北出理・村上実基・三浦徹・前川清人)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Miura & t.Matsumoto: "Worker Polymorphism and Division of Laborsin the Foraging Behavior of the Black Marching Termite Hospitalitermes21GC01:Naturwissenshaften" 82. 565-567 (1995)

  • [文献書誌] T.Miura & T.Matsumoto: "Ergatoid Reproductives in Nasutitermes takasagoensis (Isoptera:Termitidae)21GC02:Sociobiology" 27. 1-15 (1996)

  • [文献書誌] 松本忠夫: "シロアリの栄養生態学" 遺伝. 49. 31-38 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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