• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

カイコ貯蔵タンパク質受容体の構造ならびに機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07454229
研究種目

一般研究(B)

研究機関東京都立大学

研究代表者

泉 進  東京都立大学, 理学部, 助教授 (10145659)

研究分担者 富野 士良  東京都立大学, 理学部, 教授 (30101075)
キーワードカイコ / 脂肪体 / 体液タンパク質 / 貯蔵タンパク質 / 受容体 / cDNA / クローニング / エレクトロポレーション
研究概要

カイコ貯蔵タンパク質SP1受容体を高純度で分離精製した。この精製SP1受容体を抗原としてウサギを免疫し抗SP1受容体抗体を得た。イムノブロット解析を行ったところこの抗体は他の脂肪体タンパク質と若干の交差反応を示した。そこで電気泳動的にさらに精製したSP1受容体をニトロセルロース膜に固定し、抗体のエピトープセレクションを行った。この操作により非常に特異性の高い抗SP1受容体抗体を得ることができた。また、5齢のカイコ雌脂肪体からpoly A RNAを調製し、このRNAをもとにλgt11をベクターとして脂肪体cDNA発現ライブラリーを作成した。精製した抗体を用いてこのライブラリーをスクリーニングし、SP1受容体cDNAクローンを得た。このcDNAをプローブとしてRNAブロット・ハイブリダイゼーションを行った結果、カイコSP1受容体mRNAの大きさは約3kbであることが判明した。
エレクトロポレーション法によるカイコ胚由来の培養細胞Bm5へのDNA導入系が確率しつつある。SP1遺伝子のプロモーター領域の下流にリポ-タ遺伝子としてルシフェラーゼの構造遺伝子を連結したキメラプラスミドを作成し、これらをBm5細胞に導入した。導入後細胞を破砕し、リポ-タ遺伝子から合成される酵素の活性をルミノメーターにより調べたところ、細胞抽出液中にルシフェラーゼ活性が認められ、確かにDNAが細胞内に導入され、かつ発現していることが確認できた。SP1は本来この細胞では発現していないため、合成されたルシフェラーゼの活性は若干低めであったが、強力なプロモーターであるカイコ多角体ウイルスのポリヘドリンプロモーターを採用すれば、培養細胞内でSP1受容体タンパク質を効率よく合成することが可能であると判断した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Mine,Eriko: "The Fat body cell free system for tissue-specific transcription of plasma protein of Bombyx mori" Nucleic Acids Res.23. 2648-2653 (1995)

  • [文献書誌] Sakurai,Hiroshi: "An in vitro transcription system from BmN cells of the silkworm,Bombyx mori" Methods in Molecular Biol.37. 233-244 (1995)

  • [文献書誌] Hayakawa,Yoichi: "Molecular cloning and characterization of cDNA for insect biogenic poptide,growth-blocking peptide" FEBS Letters. 376. 185-189 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi