研究概要 |
研究は当初の目標を計画通り達成した。そして、本研究で構築されたシステムによりBaSi_2の電子密度分布や、YBCOの核密度分布 パイロクロアY_2Sn_2O_7の電子密度、核密度分布を明らかにし、それぞれ、原子の結合形態について新たな知見を得ることができ、物理学会、結晶学会等において研究成果を発表することが出来た、YBCOの成果については論文投稿を行い、その他の成果についても投稿を準備中である。また、本研究により世界で初めて金属内包フラーレンの構造解析を成功したのは画期的な成果である思う。この成果は、科学雑誌Nature(1995),377,46-49に掲載され、また日本経済新聞(平成7年9月9日朝刊)日刊工業新聞(平成7年9月12日)他、毎日新聞、朝日新聞、中日新聞などでも発表された。7月に米国で開かれたゴ-ドン・リサーチ会議(Plymouth State College,Plymouth,New Hampshire,July 2-7 1995)、新物質の電子物性に関する国際会議(International Winterschool on Electronic Properties of Novel Materials ; Kirchberg,Austria,Feb.3-9,1996),米国物理学会(St.Louis,MO,March 18-22,1996)において、本研究の成果を中心に招待講演を行い、高い評価を受けた。
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