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1995 年度 実績報告書

イメージングプレート・電子回折による半導体デバイスのゲッタリング機構の定量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07455010
研究種目

一般研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

友清 芳二  九州大学, 工学部, 助教授 (40037891)

研究分担者 松村 晶  九州大学, 工学部, 助教授 (60150520)
キーワード不純物ゲッタリング / シリコンウェハ- / ポリシリコン / 格子歪み / 収束電子回折 / 高次ラウエゾーン
研究概要

集積半導体デバイスプロセスに不可欠な不純物ゲッタリングの機構を解明するために、Siウエハ-の局所構造変化ならびに格子歪みを電子顕微鏡を用いての解析した。拡大像観察のほかに、直径約20nmの微小領域から得た収束電子回折の透過波ディスク中に現れる高次ラウエゾーン反射パターンから局所領域の歪みを評価した。また、試料面上の直径約5μmの領域にディフォーカス大角度収束電子ビームを照射して得られる回折線とシャドウイメージから歪みの二次元分布を求めた。Siウエハ-裏面に化学的蒸着法でつけた多結晶Siとウエハ-の界面近傍を調べ、以下の結果が得られた。
1.多結晶はウエハ-の(100)面にほぼ垂直に、直径約0.01μm、長さ約1μmの柱状に成長していた。ウエハ-と多結晶層の間には厚さ約1nmの非晶質相が存在することがわかった。
2.界面に平行な[012]晶帯軸に沿って入射した収束電子回折を観察した結果、界面のごく近傍数nmの領域ではウエハ-格子は単斜晶(γ=89.93°)に歪み、界面から約10nmの所ではΔa/a=-0.04の正方晶歪みを有していた。ただし、aはウエハ-の[100]軸に平行に測った格子定数であり、界面に垂直な方向に格子が収縮することを意味する。この正方晶歪みは界面近傍で大きく、界面から離れるにつれて急激に減少し、約2μmの所で消失した。
3.界面から約10nmの範囲で、界面およびウエハ-表面に平行な軸のまわりに格子面が最大約1ミリラジアン湾曲していた。界面から同じ距離離れていても界面に沿って場所が変われば湾曲の度合も変化した。この格子の湾曲は、電子顕微鏡用薄膜としたことによる応力緩和のためであると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshitsugu TOMOKIYO: "Determination of structure Factors of Al_2O_3 by means of Large Angle Convergent Beam Electron Diffraction" Materials Transactions, JIM. 36. 1344-1348 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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