| 研究分担者 |
芦野 隆一 産業技術短期大学, 教養部, 助教授 (80249490)
増田 新 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教務職員 (90252543)
曽根 彰 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (20197015)
中岡 明 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (90027920)
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| 研究概要 |
本研究では,最近,応用数学,信号処理の分野で注目を集めているウェーブレット信号変換を雑音に覆われた信号の中からの異常信号の検出に活用することを考えた。すなわち,本研究では,この新しい信号処理技術であるウェーブレット信号変換処理を用いて,各種動機械の異常診断システムをソフトとハードの両面に構築して,効率的な安全性の確保に資することを目的にする。
まず,異常の信号の発生時点を同定することは,異常診断を行う際に重要な情報である。ウェーブレット信号変換は,周波数と共に時間の関数でもあるので,この発生時点を同定することができる。ある診断対象の機械を選定した場合,その動特性を計測することにより,最適なフレームバンドを選定し,最適なウェーブレットを形成しなければならない。そこで,平成8年度は以下の項目を検討した。
1.複数機械からの信号の遮断を検討し,適切なフィルターの選択により,注目機械以外から音を遮断する手法を構築した。
2.最適ウェーブレットを選出するために,それぞれの機械の特徴に応じた最適ウェーブレットの選出手法を確立した。
3.最後に,異常診断システムの構築をコンピュータ上のソフトによって構築した。
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