研究概要 |
正イオン,負イオン,中性分子等の分解生成物の計測用に導入したマスフィルター型ガス分析計(平成7年度設備備品)は,現在据え付け調整中あるが,数Torrの低気圧でのグロー放電について正イオン,負イオンの検出可能であることを確認した。現在,大気圧でのSF6直流コロナ放電について計測を開始した。 また,コロナ放電分解生成物反応装置と電気絶縁性能評価装置の組み込みが完成し,現在動作確認の検討を行なっている。特に,劣化ガスと電極改質の絶縁性能に与える効果を分離して検出する必要のあることが,SF6ガスコロナ放電分解生成物の現有旧タイプの質量分析の結果から判明した。中でも,SF6ガスへのO_2の混入は放電特性のみならず有毒性分解成物の発生量に影響を与えることから,ガス導入時のガスコントロールの必要性を指摘した。 なお,レーザ誘導絶縁破壊プラズマでの分解生成物の形成を検討するために,乾燥空気での化学反応を含め気体加熱機構を探る目的で計算コードの開発を行なっている。その結果,電気的絶縁破壊とレーザ誘導破壊での気体加熱プロセスは著しく相違することが明らかとなりつつある。
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