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1996 年度 実績報告書

光磁気記録材料の磁気光光学効果と新しい媒体の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 07455144
研究機関愛知工業大学

研究代表者

山内 晋  愛知工業大学, 工学部, 教授 (40023022)

キーワード磁気光学効果 / 光磁気記録材料 / 希土類・鉄族アモルファス薄膜 / マンガン系化合物薄膜 / 磁気構造
研究概要

1.希土類(RE)-鉄族(TM)アモルファス合金薄膜の磁気光学効果
(1)Yb-Co薄膜を作製し,その磁気及び磁気光学効果を測定した。この結果,Ybは合金薄膜中では3+イオンではなく、2+イオンとなると推定された。このためYbは磁性を持たず,その特性はLa-Coに類似したものとなっている。
(2)Gdが0-50%の幅広い組成範囲のGd-Co薄膜を作製し,磁気光学カー効果を測定した。Gdは他の希土類と違って,Gdの組成が増えた場合のCoの磁気モーメントの減少がわずかであり、高濃度領域のカ-回転角が比較的大きいことが判明した。カ-回転角の測定データの解析から,GdおよびCoの副格子磁化からの寄与を分離し,磁化にかかる比例定数のスペクトルを決定することができた。
(3)本研究の結果と,他研究者による論文のデータを用いて,RE=Euを除く全てのRE-Coについて,その磁気構造を明らかとすることができた。
(4)光磁気メモリ媒体として実用化されているRE-Fe_<0.80>Co_<0.20>系薄膜について,REの寄与を分離することができた。
2.Mn系新化合物あるいは人口格子膜の開発の研究
(1)既存材料であるが、MnBiについては,低温において在来理論からは説明できない程度のカ-回転角の増大が測定された。楕円率,反射・透過率の測定データを併せて誘電率テンソルの各成分を算出し,そのスペクトル及び温度依存性を明らかにした。そして,カー効果の起源がMnの3d↓より3d↑へのバンド間遷移によることを明らかとした。
(2)Mn系の新しい材料の開発については,報告できるような良い結果は未だ得られていない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.Uchiyama,X.Y.Yu S.Tsunashima: "Magneto-optical Kerr effect of rare earth-transition metal amorphous alloy and multilayer films" Journal of Physics and Chemistry of Solids. 56. 1557-1567 (1995)

  • [文献書誌] S.Uchiyama.: "Magnetic properties of rare-earth-cobalt amorphous films" Materials Chemistry and Physics. 42. 38-44 (1995)

  • [文献書誌] 内山晋,板倉昭宏,中山久志: "Tm-Coアモルファス薄膜の磁性" 日本応用磁気学会誌. 19. 313-316 (1995)

  • [文献書誌] G.Q.Di and S.Uchiyama: "Optical and magneto-optical properties of MnBi film" Physical Reviw B. 53. 3327-3335 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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