研究課題/領域番号 |
07455161
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮原 秀夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029314)
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研究分担者 |
村田 正幸 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (80200301)
下條 真司 大阪大学, 大型計算機センター, 助教授 (00187478)
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キーワード | マルチメディア / ATM / メディア間同期 / 動画像 / 通信品質 / シナリオ / 品質保証 / MPEG |
研究概要 |
本研究は、2年に渡って、ネットワークシステム/エンドシステムを包含したマルチメディア応用システム構築のためのネットワークアーキテクチャを確立し、それに基づいた応用システムをATMLAN上で実装することを目的としている。本年度は、今後も主要なサービスになると考えられるデータ通信と、転送量の大きい動画像をネットワーク上で同時に転送するためのトラヒック制御方式について検討し、また、エンドシステムにおける、さまざまなメディア情報ごとに異なる通信品質をマルチメディア応用システムに対して提供する機構の実現を行なった。 動画像通信実現のために必要となる基礎データとしてMPEGデータの統計分析を行ない、その結果をもとに、最適なトラヒック制御方式を提案し、その有効性を検証した。さらに、提案するトラヒック制御方式に基づいて、エンドシステム間のメディア転送方式、メディア間同期方式に関する検討を行った。具体的には、マルチメディアプレゼンテーションにおいてシナリオ記述者がその意図をシナリオと共に記述することで,システム環境の変化に対して柔軟に対応することのできる新たなシナリオ記述言語“MSDL-II"を提案した。さらに、MSDL-IIの処理系として、分散型マルチメディアプレゼンテーションシステムSymphonyの設計および開発を行い、さまざまな品質保証に対応するためのシステムアーキテクチャを示した。
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