研究概要 |
1.蛇行流路における砂州の発達と河岸浸食に関する水理実験:側岸に浸食材料を用いたsine-generated curveを有する蛇行流路の移動床水理実験を行い,本研究で購入したレーザー式変位計,サーボ式水位計を用いて,流路の平面形状および横断形状の時間的変化を計測するシステムを構築し,流路変動過程の計測を行い,河岸浸食速度あるいは砂州の発達過程等について整理,考察を行った. 2.河岸浸食を伴う河道変動の数値解析法の開発:河岸浸食を伴う数値解析モデルは,これまで,側岸移動の取り扱いの困難さ等の要因により,開発が遅れていた分野である.そこで,側岸の移動とともに移動する座標系(移動一般座標系)を用いて,河岸浸食を取り扱いうる河道変動の数値解析モデルを構築し,直線,湾曲,蛇行流路の流路変動に適用し,実験結果と比較することによってモデルの検証を行った.それにより,本研究で開発したモデルにより河岸浸食の位置,浸食速度等の予測が可能であることが示された. 3.蛇行河川の実態分析:主にバングラデシュ国の河川(ガンジス,メグナ等)の河道変動,河岸浸食の実態を,衛星写真の経年変化および現地資料を用いて定量的に把握し,河道変動の特性量間の関係を考察した.
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