研究課題/領域番号 |
07455203
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
吉澤 孝和 信州大学, 工学部, 教授 (50020988)
|
研究分担者 |
新田 隆三 信州大学, 農学部, 教授 (50273074)
北澤 秋司 信州大学, 農学部, 教授 (40021084)
中川 真治 信州大学, 工学部, 助手 (20252067)
|
キーワード | GPS測量 / 環境調査 / 災害調査 |
研究概要 |
標記課題の研究期間は2年間で、平成7年度は第1年目である。本年度の研究実績を以下に要約する。 (1)DGPSの基礎的検討:ディファレンシャルGPS(DGPS)の基礎的検討として、千曲川河川敷の距離標を利用してDGPSによる基線ベクトル長の測定と光波測距儀による実測値との比較検討を行った。また信州大学工学部内に基準点を新設するためのDGPS測量を、多数の千曲川距離標を既知点として行った。いずれの検討でもCP-DOPの良好な条件の下では、受信機の保証精度(90cm)を上回る精度(20cm)が得られることを確認した。 (2)平地部における環境変化調査への利用性の検討:地形図の上に環境変化領域を効率よく記入する手法を検討するために、GPS受信機を自動車に搭載して高速道路や一般道路を種々の速度で走行して得られた軌跡を、地形図上にコピーする手法を実験的に検討した。研究成果は「土木学会中部支部研究発表講演集」に発表した。さらにこの手法の交通計画問題への応用として「土木計画学論文集」「同講演集」に発表した。 (3)山地環境および災害調査への利用性の検討:スラッシュ雪崩とこれによる表面浸食の調査を富士山の山腹でGPSの単独測位で実施した。精度を向上させるためにトランス・ロケーション方式を検討中であるが、現時点までの成果を「日本自然災害学会中部地区シンポジウム概要集」と「日本雪氷学会全国大会講演予稿集」で発表した。また伊那谷を中心とした地形・地質調査において、調査地点の確認にGPS受信機を活用することを考慮した問題を「日本自然災害学会中部地区シンポジウム概要集」と「日本林学会中部支部論文集」に発表した。さらに山地道路を自動車走行で収集したGPS観測データを解析して「環境科学年報-信州大学」に発表している。
|