研究課題/領域番号 |
07455209
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺島 泰 京都大学, 工学研究科, 教授 (50019717)
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研究分担者 |
越川 博元 京都大学, 工学研究科, 助手 (70273480)
金谷 健 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (60150158)
清水 芳久 京都大学, 工学部, 助教授 (20226260)
尾崎 博明 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40135520)
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キーワード | 容器・包装廃棄物 / 重量原単位 / 価格原単位 / 食料品容器・包装 / 家庭廃棄物 / 廃棄物発生抑制 / 廃棄物発生構造 |
研究概要 |
本年度は、家庭廃棄物発生構造の把握のための基礎的知見を得るために、食料品を対象とした容器・包装材重量の中身重量あたりの重量原単位および価格あたりの価格原単価について検討を実施した。 調査対象容器・包装材の材質は、K市のごみ組成調査などを参考にして、プラスチック、ガラス、紙、金属、木の5種類とし、各々の調査対象商品の名称、メーカー名、価格、中身重量(中身容量)の見取り調査および総重量の計量調査を大型量販店にて行った。また、調査対象商品を家計調査年報の収支項目分類表の大分類にしたがって14品目に集約した。 品目別に検討した結果、容器・包装材重量の大きいものは、加工野菜、加工果物、油脂、調味料、飲料であり、価格原単位、重量原単位においても大きい値を示している。一方、容器・包装材重量の小さいものは生鮮魚介、生鮮肉、生鮮野菜、生鮮果物などであり、価格原単位、重量原単位の双方とも小さい値になっている。また、各々の調査対象サンプルの原単位についての標準偏差を比較すると、加工野菜、調味料は大きい値をとっており、商品によりばらつきが多く、生鮮魚介、生鮮肉、生鮮野菜、生鮮果物はばらつきが小さいことが明らかになった。 材質別に検討した結果は、価格原単位、重量原単位のいずれにおいても大きいものは、ガラスであり、次いで木、金属、紙、プラスチックの順になっている。本調査では、商品の容器・包装材として、木が用いられているものはほとんど見られなかった。ガラスの重量原単位は、商品によってばらつきが大きく、広い範囲にわたって分布しているが、プラスチックは、比較的狭い範囲にわたって分布している。特にトレーは、小さい値に集中しばらつきも小さいことが明らかになった。 本検討を通じて、家庭廃棄物発生構造の把握に有益な知見を得ることができた。
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