研究課題/領域番号 |
07455232
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
片山 忠久 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80017938)
|
研究分担者 |
谷本 潤 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師
林 徹夫 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (40150502)
|
キーワード | 単木樹 / 街路 / 日射反射率 / 放射率 / 表面温度 / 平均放射温度 / 重回帰式 |
研究概要 |
1.単木樹の熱特性に関し、詳細な実測を行った。その結果 (1)日射反射率は、葉表面で0.35〜0.45、樹冠部で0.1〜0.15である。 (2)樹冠部の表面温度の分布は、晴天時3〜4℃、曇天時1〜2℃となる。 (3)樹冠部の日向部分と日陰部分における平均表面温度を求める重回帰式は次式となる。 日向:0.736×(気温、℃)+0.005×(水平面全天日射量、W/m^2)-0.298×(風速、m/s)+5.868 日陰:0.867×(気温、℃)+0.004×(水平面拡散日射量、W/m^2)+0.003×(風速、m/s)+2.601 2.樹木の日射遮蔽効果に関し、8月における2次元街路の平均放射温度の計算を行った。 (1)街路樹の有無により、舗装面の平均表面温度の差は10℃以上になる。 (2)日射吸収率0.6、放射率0.95の球のMRTは、街路樹のある歩道で30〜35℃であるのに対し、それが無い場合55℃を超える。街路樹の有無による街路の平均MRTの差は、最大20℃になる。 (3)上記を、交差点のある3次元街路に適用可能な計算プログラムに改良し、街路の形状、方位および壁面の放射特性などを組み合わせた街路のMRTに対する街路樹の効果に関し有用な知見を得ている。
|