平成8年度には、前年度行った静的載荷試験で行った試験では初期荷重11.8Kgf、最大荷重61.5Kgfと大きく、踏み込み初めの微妙な荷重が再現できていない事がわかり最大荷20Kgf、初期荷0.02Kgf、また1Kgf以下も細かく試験出来るように試験装置を改良した。 その結果た範囲内では1)点支持(置床)、2)線支持(根太床)では線形性を持ち、3)面支持(直貼)では非線形、畳みでは線形性、じゅうたん系では荷重の増加につれて非線形を示すなどの特性を明確にすることが出来た。また、全域にわたって非直線性のタイプ分けが出来た。 その結果をもとに官能試験との対応を見ると人間が床仕上げの非直線性を弁別していることと、荷重2-10Kgf間の得られた物理量から床の硬さの感覚は基本的に初期の硬さに対して荷重が大きく加わったときの硬さの相対評価に依存して来ると言うことがいえた。 平成9年度は、動的加振実験の結果と官能試験結果とも対応させ全体的なまとめをしていくつもりである。
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