研究課題/領域番号 |
07455237
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
谷村 秀彦 筑波大学, 社会工学系, 教授 (40111356)
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研究分担者 |
歳森 敦 図書館情報大学, 図書館情報学部, 助手 (80222149)
渡辺 俊 筑波大学, 社会工学系, 講師 (60212320)
江 伸治 筑波大学, 芸術学系, 教授 (10015985)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 仮想施設 / 情報ネットワーク / 分散型公共サービス / 在宅介護支援 / 仮想老人ホーム |
研究概要 |
本研究では、分散して提供される公共サービス(ここでは在宅老人介護支援サービス)を、情報ネットワークを用いて「仮想的な」施設(ここでは特別養護老人ホーム)として運営するためのシステムの開発と、そのために必要な情報の調査収集を行った。研究成果を以下に述べる。 (1)公共サービス施設運営情報の調査収集 まず、特別養護老人ホームにおいて、施設の構成要素と、それらの間で発言・共有されている情報・資材・映像について調査し、施設内のデータの流れや共有の状況を整理してデータベースを作成した。 (2)仮想施設運営支援システムの構築 前述のデータベースをもとに、情報ネットワーク上にデータの流れや共有の状況を再現し、仮想施設運営支援システムのプロトタイプ(仮想老人ホーム)を構築した。 このシステムは、ハードウェア的には施設の要素となる「複数の施設利用者(在宅高齢者)」、「サービス提供者(介護者と医師)」、「管理者」の各拠点にマルチメディア端末を設置し、それぞれの端末を高度情報ネットワークで連結している。ソフトウェア的には、管理者・サービス提供者には個々の高齢者の自宅が施設内の居室であるかのように、また、高齢者には管理拠点が施設内のナ-スステーションであるかのように表現されている。つまり、高齢者は自宅にいながら、あたかも老人ホームに入所しているかのように介護や健康管理などのサービスを受けることができる。 (3)仮想施設運営支援システム(仮想老人ホーム)の評価 老人ホームのスタッフや医師などの協力を得てシステムの評価を行い、問題点の抽出と費用対効果などの実用化可能性を検討した。 おもな結論として以下のことがいえる。 ・サービス提供主体が個別に収集している情報の一元化や共有が実現できることが利点である ・ユーザインターフェース、ネットワークの速度、機密の保護、費用負担などの点について検討の必要がある
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