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1995 年度 実績報告書

地理情報を用いた古代史蹟群の立地環境の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07455242
研究種目

一般研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

出口 敦  九州大学, 工学部, 助教授 (70222148)

研究分担者 山野 善郎  九州大学, 工学部, 助教授 (10212292)
菊地 成朋  九州大学, 工学部, 助教授 (60195203)
萩島 哲  九州大学, 工学部, 教授 (70038090)
キーワード地理情報システム / 歴史的環境 / 史蹟 / 遺跡
研究概要

本年度は地理情報システムの構築に向けて、福岡都市圏の市町村における古代史蹟の出土分布に関する情報の収集を行ってきており、これをもとにして、福岡都市圏の辺縁に位置し現在都市化が進行しつつある小郡市を対象に、単純なモデルに基づいて遺跡の立地条件を説明し、更に今後の出土の可能性の検討を行った。
まずは、過去において遺跡の形成に強く影響した地形などの自然環境と、主として遺跡発掘の原因となっている市街化などの都市環境とで、単位面積当りの遺跡の出土数を説明する関係式を数量化I類分析を用いて導くことで、遺跡の出土条件の分析を行った。次いで、この関形式を基に、都市環境の条件を変化させることで、将来の都市化の進展にともなっての、遺跡の出土率の予測をおこなった。
その結果、遺跡の出土条件として自然環境では「標高」「傾斜方位」「傾斜角」に高い関係性が認められ、さらに遺跡の種類によって異なる傾向が見い出された。これに対して、都市環境では「市街化区域」「区画整理」に関係性が認められたものの、自然環境に比べて低いものにとどまっている。そのため、対象地域の全域が市街化区域に指定された場合でも、必ずしも遺跡の出土が進むとは言えないという結果となった。
したがって、将来の都市化にともなっての出土予測の精度を高める必要があり、そのために今後は遺跡の発見に至るプロセスを、うまく説明するより詳細なモデルを設定し、出土と高い関係をもつ要素を見い出すことが必要となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中野浩志、平岡公章、出口敦、萩島哲: "古代遺跡の都市的活用の検討" 日本建築学会学術公演梗概集F-1. 209-210 (1995)

  • [文献書誌] 中野浩志、平岡公章、出口敦、萩島哲: "福岡都市圏における遺跡立地の検討 歴史的環境の情報整備と都市計画的評価(その1)" 日本建築学会研究報告 九州支部 計画系. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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