血液の流れが工業的に応用できる可能性があるかどうかを検討するため、円板状粒子を含んだ固液混相流を脈動流として流し、その流動様式、圧力損失および伝熱速度に対する円板直径と管径との比、脈動の振幅および周波数等の影響を明らかにすることを目的として実験を行い、下記の結果を得た。 1.まず、圧力損失を測定し、これに対する小円板濃度(ヘマクリット値)、小円板と管の直径比および流体の速度(レイノルズ数)の影響を明らかにした。 2.小円板の速度を写真撮影法により、流体の速度を染料を注入し同じく写真撮影法により測定し、両者の速度差に対する小円板濃度とレイノルズ数の影響を明らかにした。 3.以上の結果を基に、固液混相脈動流の流動機構を小円板濃度および流体の速度の領域に分けて考察した。 4.ガラス製円管をジャケット付円管に変更し、伝熱速度を測定し、これに対する小円板濃度等の影響を明らかにした。
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