研究課題/領域番号 |
07455310
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
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研究分担者 |
愛甲 涼子 鹿児島大学, 工学部, 教務職員 (50244265)
吉澤 秀和 鹿児島大学, 工学部, 助手 (20244262)
上村 芳三 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60160222)
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キーワード | 高分子微粒子 / 液晶性ポリマー / マイクロカプセル / 刺激応答性 / 機能性高分子 |
研究概要 |
in situ重合を利用し、液晶性ポリマーを骨格物質とし、芯物質を輸送とするマイクロカプセルを以下の方法で調製しその徐放特性について検討した。 芯物質としてドデカンおよび微量のカルバゾール、また骨格物質としてスチレンモノマーおよび液晶モノマー(1-[6-(4-biphenylyloxy)hexyloxycarbonyl]-ethylene)、ラジカル開始剤、界面重合用モノマーとしてセバコイルクロリドを使用した。また、ホモジナイザーで有機相を水相に分散させ、種々の操作条件下(モノマー濃度およびスチレンと液晶モノマーとの比、架橋剤濃度、開始剤濃度、分散相分率等)in situ重合を完了させる。次に、エチレンジアミン水相を滴下して、界面重合を行わせ外部隔離を目指したマイクロカプセルを得た。得られたマイクロカプセルにつき、(1)粒径分布、(2)表面形状及び膜厚(破砕後、電子顕微鏡による)、(3)示差熱分析による熱特性を測定した。さらに、種々の温度における透過係数(ブタノール中への芯物質(カルバゾール)溶出速度測定による)を測定した。その結果、液晶性を示す領域での徐放速度について若干の加速現象を認めることができたが、当初予定した程の効果はなく、今後は液晶モノマーを変更する等の対策を考える必要があることがわかった。また、外部との完全隔離という当初の目標についても今後の大きな課題として残っている。
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