研究課題/領域番号 |
07455321
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
服部 忠 名古屋大学, 工学部, 教授 (50023172)
|
研究分担者 |
吉田 寿雄 名古屋大学, 工学部, 助手 (80273267)
薩摩 篤 名古屋大学, 工学部, 講師 (00215758)
|
キーワード | 低級アルカン / エタン / 二酸化炭素 / ゼオライト / 酸化ガリウム / 芳香族化 / ニューラルネットワーク |
研究概要 |
本研究では、低級アルカンから高級分岐炭化水素をCO_2雰囲気下において合成する触媒の設計の資を得ることを目的として、以下の研究を行った。 1.CO_2による芳香族化反応の促進機構の解明 1)CO_2非共存下および共存下におけるGa/HZSM-5触媒上でのエタンの芳香族化反応を行い、CO_2により芳香族収率が向上することを確認した。 2)W/Fを変えて同様の実験を行い、さらに、CO_2非共存下および共存下におけるエチレンの転化に対するCO_2の影響を調べ、CO_2がエチレンから芳香族を生成する段階を主に促進することを明らかにした。 3)Ga/HZSM-5にCO_2水素化触媒を混合し、CO_2の促進効果が気相水素の酸化除去による熱力学的効果ではなく、速度論的効果であることを明らかにした。 2.芳香族化反応の選択性支配因子の解明 1)組成及び焼成条件の異なる数種のMFI構造のGa-シリケートを合成し、プロパン芳香族化反応を行なった。 2)上記の触媒について、ICP、TPD、SEM、TEM等によりキャラクタリゼーションを行ない、活性、選択性が結晶格子内Gaにもとづく酸量および格子外に析出したGa_2O_3の量と形態に主に依存することを明らかにした。 3)活性、選択性支配因子を解析する手段として、ニューラルネットワークに着目し、活性等の予測システムの試作を行った。
|