研究課題/領域番号 |
07455345
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
三宅 通博 群馬大学, 工学部, 助教授 (30143960)
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研究分担者 |
佐藤 満雄 群馬大学, 工学部, 教授 (20008428)
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キーワード | ホスト・ゲスト反応 / マイクロクラスター / ゼオライト / 脱アルミニウム / ポリピロール / リン酸アルミニウムモレキュラーシ-ブ / p-ニトロフェノール / 非線形光学特性 |
研究概要 |
本研究では、格子空間の大きさや静電場の異なるゼオライト系化合物の合成およびキャラクタリゼーションを行うと共に、それらの格子空間を利用してポリピロールマイクロクラスターおよびp-ニトロフェノールマイクロクラスターを合成し、構造化学的な評価を行った。 1.六方晶フォージャサイト(EMT)中でポリピロールマイクロクラスターを合成し、従来より手掛けている立方晶フォージャサイト(FAU)の場合と比較検討した。その結果、格子空間の大きなEMTの方がFAUより多くのポリピロールマイクロクラスターを包蔵したが、その電子構造および熱安定性はFAUの場合と類似していた。次に格子空間の静電場の異なる(Si/Al比が異なる)FAU中でポリピロールマイクロクラスターを合成し、静電場との関係を検討した。その結果、骨格中のSi/Al比の増加(静電場の減少)に伴い、ポーラロン状態の電子構造を持つポリピロールマイクロクラスターの量が増加し、熱安定性が向上することを見いだした。 2.リン酸アルミニウムモレキュラーシ-ブ(AlPO_4-5)中でp-ニトロフェノールマイクロクラスターを合成し、評価した。その結果、p-ニトロフェノールマイクロクラスターを包蔵することにより、非線形光学特性が発現(第二高調波が発生)することを見いだした。存在状態については現在検討中であるが、p-ニトロフェノールの双極子モーメントがAlPO_4-5中で一次元的に配列することにより第二高調波が発生するものと考えられる。
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