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1995 年度 実績報告書

エステル側鎖を有する新規ポリアセチレン酸素富化膜の作成とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 07455368
研究種目

一般研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

田畑 昌祥  北海道大学, 工学部, 助教授 (50091476)

研究分担者 横田 和明  北海道大学, 工学部, 教授 (30001217)
キーワードRh触媒 / ポリアセチレン / 立体規則性 / 酸素富化膜 / 酸素透過係数 / キヤスト / カラムナ- / 擬六方晶
研究概要

これまで、申請者等は[Rh(シクロオクタジエン)Cl]2等の錯体が芳香族アセチレン類の新しい立体規則性重合触媒であり、アミンを助触媒として使用すると選択的にシス体のポリアセチレンを高収率で与えることを報告してきた。
新規の脂肪族のアセチレンモノマーであるプロピオール酸エステル;HC≡CCOORの場合はメタノールを使用すると、このRh錯体触媒で重合でき、可溶性のポリ(プロピオレート)のポリマーが生成することも見出した。ゲルパーミエーションクロマトグラフイ(GPC)用いて分子量を測定した後、このポリアセチレンポリマーが実際に頭-尾結合で重合し、シス体構造を取っているかを^1Hや^<13>CNMR、レーザーラマンスペクトルを測定して調べた。その結果、確かにポリマーは頭一尾結合を作っていることを見出した。また上記のポリマーのX-線解析から擬六万晶のラセン構造、即ちカラムナ-(液晶の一種である)構造(極めて珍しい自己組織)を取っていることも明らかに出来た。ポリ(プロピオレート)のポリマーの側鎖のアルキル基が短いときは形成されるカラムを構成しているポリマー鎖に乱れが存在し、それが長いときは7本のシス体のポリアセチレン鎖がきちんと束ねられていることが明らかになった。
溶媒を用いてキャストてしてフィルムを作り、酸素富化機能膜としての機能を調べた。プロピル基場合の酸素透過係数の比;PO_2/PN_2=3.4であることが判った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田畑昌祥: "Rh触媒によるアセチレン類のリビング立体規則性重合" 高分子. 44. 446-447 (1995)

  • [文献書誌] Tabata Masayoshi: "An electron Resonance Study of Soly(α-ethynylnaphthalene)Polymerized with [Rh(norbornadiene)C1]2 and WCl6 Catalyst" Macromol.Chem.Phys.,. 196. 2969-2977 (1995)

  • [文献書誌] Tabata Masayoshi: "Highly Stereoregular Polymerization of Aromatic Acetylenes by [Rh(norbornadiene)Cl]2 Catalyst" Proceeding of Japan Academy. 71. 219-224 (1995)

  • [文献書誌] Tabata Masayoshi: "Structural Differences Between Polypentynoates Bearing Mesogenic Moieties Polymerized with Rh Complex and WCl6 Catalyst." J.Macromol.Sci.,-Pure and Appl.Chem.,. A33. 291-303 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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