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1996 年度 実績報告書

超大型浮遊構造物まわりの海水交換に関する数値実験

研究課題

研究課題/領域番号 07455400
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

藤野 正隆  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10010787)

研究分担者 多部田 茂  横浜国立大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (40262406)
キーワード海水交換 / 超大型浮体 / 数値シミュレーション / 浮体の遮蔽効果
研究概要

海洋空間利用のために海上に大型浮体を設置すると、浮体による日射の遮蔽、海水の蒸発および降水等の遮断、風の影響の遮断等により、浮体周囲の海水の水質保全に悪影響の出る可能性がある。このような問題を事前に検証するためには、物理実験と並んで数値シミュレーションが極めて有効であるとの観点から、とくに、浮体まわりの海水交換に関する数値シミュレーションを実行しつつある。本年度は40km×20kmの矩形のモデル湾内において6km×2kmの浮体を中央に設置した場合、上記の諸要因を遮断することにより、どのような影響が出るかをシミュレーションで明らかにした。その結果は、平成8年秋季に開催された2つの学会において発表した。次年度は、さらに海水交換について調査する予定である。
モデル海域での数値計算の結果、判明したことは以下のとおりである。
・ 日射の遮蔽により誘起される海水の流動は無視できない大きさとなる。また、海面に近い表層と深層とでは異なる流動系を作る。
・ 浮体の存在が海水流動に与える影響は、広範囲に及ぼす可能性がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤野 正隆: "超大型浮体周辺の海水に対する海面遮断の影響について" 日本造船学会論文集. 第180号. 393-402 (1996)

  • [文献書誌] 藤野 正隆: "超大型浮体まわりの水塊の挙動に及ぼす海面遮蔽の影響に関する数値シミュレーション" TECHNO-OCEAN'96. PROCEEDINGS II. 691-696 (1996)

  • [文献書誌] Shigeru TABETA: "Comparison between Simulation Results and Field Data about Currents and Density in Tokyo Bay" Journal of Marine Science and Technology. Vol.1,No.2. 94-104 (1996)

  • [文献書誌] 井上 義行: "浮体式空港の設計と環境外力の推定に関する検討" 日本造船学会論文集. 第179号. 165-171 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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