• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 研究成果報告書概要

圧力転写型加工による自律的超精密形状創成の実現のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07455414
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械工作・生産工学
研究機関東北大学

研究代表者

清野 慧  東北大学, 工学部, 教授 (40005468)

研究分担者 高 偉  東北大学, 工学部, 講師 (70270816)
厨川 常元  東北大学, 工学部, 助教授 (90170092)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード加工 / 計測 / 自律 / 形状創成 / 圧力転写加工 / 弾性レバ- / 圧電アクチュエータ / 砥粒
研究概要

圧力転写型加工で自律的な形状創成を実現する新しい加工制御法を提案し,加工実験でその基本的性能を確認することを目的に研究を進めた.まず,目的の加工兼用追従型変位プローブを開発した.このプローブはラッピング(又はポリシング)用パッド付き弾性レバ-,弾性レバ-を制御する圧電アクチュエータからなる.レバ-の両端を圧電素子で固定し,加工パッドを中央に配する.弾性レバ-で力を検知し,圧電素子によるレバ-の上下でその押し付け力を制御する.また,弾性レバ-の傾きを光学式角度センサで検出し,圧電素子に制御信号としてフィードバックし,弾性レバ-の傾きが一定になるように追従を行う.加工と同時に,圧電アクチュエータの動きから加工面の形状が測定できる.校正実験から,試作したプローブは10nmの変位測定精度を持つことが確認できた.そして回転主軸(エアスピンドル)とx-zステージを組合わせた計測・加工実験装置を構築し,加工,形状測定実験を行った.形状測定実験から,大きい荷重の条件でも変位計の精度で動的に形状測定ができることが明らかになり,力制御型の加工兼用変位計測プローブとして実用上十分な性能を持つことが明らかになった.また,加工実験においては,インプロセス計測で得られた形状データから,加工面のうねりの除去の進捗条件を調べ,最適の加工条件を見い出した.
なお,上記の実験で得られたデータを元に,3本のプローブによる形状加工,測定のシミュレーションを行った.それによって,開発したプローブによる3点法を用いれば,プローブの摩耗によるゼロ点変化を自律的に検出,補正することができ,外部的な基準を用いずに加工が行える自律的形状創成法が達成できることが明らかになった.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 小倉一朗,舟橋順正,清野 慧: "インプロセス計測と組み合わせた圧力転写加工による形状創成の基礎研究" 精密工学会1995年度秋季講演会論文集. 577-578 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 小岩秀貴,小倉一朗,高偉,清野 慧: "力制御型変位計による形状測定に関する研究" 精密工学会東北支部1995年度講演会論文集. 35-36 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S.Kiyono,I.Ogura,W.Gao,Y.Funahashi: "Basic STudy on Profile Generation without Using any Datum" Proceedings of 2nd International ABTEC Conference. 123-128 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 小倉一朗、高偉、小岩秀貴、厨川常元、清野慧: "インプロセス測定器を用いた形状の自律的創成に関する基礎研究" 精密工学会1996年度秋季講演会論文集. 299-300 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] I.Ogura,W.Gao,S.Kiyono and H.Koiwa: "Basic Study on Profile Generation with Using No Datum" Proceedings of the ICPE′96 and 6th SJSUT. 349-352 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] W,Gao,I.Ogura,E.Okuyama and S.Kiyono: "Self-Zero-Adjustment of Probes in the Methods Constructing Software Datum for Large Profile Measurement" International Journal of the JSPE. 30. 337-342 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] "Basic Study on Profile Generation without Using any Datum" Proceedings of 2nd International ABTEC Conference. 123 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] "Basic Study on Profile Generation with Using No Datum Self-Zero-Adjustment of Probes in the Methods Constructing Software Datum for Large Profile Measurement" Proceedings of the ICPE^<**>96 and 6th SJSUT Int.J.of JSPE. 30. 337 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-03-09  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi