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1996 年度 実績報告書

情報システムにおける情報自己保護機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07455419
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

岡本 栄司  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究所, 教授 (60242567)

研究分担者 黒澤 馨  東京工業大学, 工学部, 助教授 (60153409)
満保 雅浩  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究所, 助手 (60251972)
篠田 陽一  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究所, 助教授 (50206108)
植松 友彦  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究所, 助教授 (60168656)
キーワード暗号 / 情報セキュリティ / 暗号プラットホーム / 自己解凍
研究概要

本研究では情報自体が自分を保護する方式の確立を目指す。すなわち、通信あるいは記憶情報を作る際、情報に暗号化とディジタル署名を施し、それに両者の復号化アルゴリズムをも付加しておくものである。受信側では、それを受取ると、単にプログラムとして実行するだけで情報を得ることができるので、情報毎の復号化装置を用意するという負担がなくなる。
今年度は、昨年度の情報自己保護機構のプラットフォーム実現に基づき、実際の暗号要素技術を用いて、統合的な暗号システムをインターネット上に構築しつつある。具体的には、公開鍵暗号の楕円暗号を用いて鍵配送を組み入れた。また、署明はESIGN、共通鍵暗号はDESとFEALを用いた。
本研究では、情報と暗号復号化アルゴリズムを一体にしてより大きなオブジェクト概念として‘情報客体'を捉えている点が特徴である。このような自己保護機構付き情報は、多様な情報が扱われる情報環境に適しているばかりでなく、コンピュータウィルスに対しても耐性がある。また、この情報自己保護機構はシステムの統合化にも向いている。従って、大規模なシステムにも容易に適用でき、システムインテグリティの進展が期待できる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 千石靖、岡本栄司、満保雅浩、植松友彦: "コンピュータウイルスの拡散と消滅の大域的振舞いについて" 情報処理学会論文誌. 37巻. 579-587 (1996)

  • [文献書誌] 岡本栄司,W.Aitken G.R.Blakley: "Algebraic Properties of Permutation Polynomials" 電子情報通信学会論文誌. E79-A巻. 494-501 (1996)

  • [文献書誌] R.Peralta,E.Okamoto: "Faster Factoring of Integers of a Special Form" 電子情報通信学会論文誌. E79-A巻. 489-493 (1996)

  • [文献書誌] 満保雅浩,岡本栄司: "社会での暗号技術の取り扱いとClipper Chipについて" 情報処理. 37巻. 503-510 (1996)

  • [文献書誌] 南尚鎮,岡本栄司,篠田陽一,満保雅浩: "A Design and Implementation of a Platform for Self-Deciphering Secret Communication" Int'l Symp. of Information Theory and Its Application. 242-245 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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