研究課題/領域番号 |
07455424
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
林 良嗣 名古屋大学, 工学部, 教授 (00133091)
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研究分担者 |
富田 安夫 神戸大学, 工学部, 助教授 (60237120)
奥田 隆明 名古屋大学, 工学部, 助手 (40233457)
中村 英樹 名古屋大学, 工学部, 助教授 (10212101)
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キーワード | 環境政策 / 総合交通政策 / 国際比較 / 計量モデル |
研究概要 |
本年度は、昨年度に整理した欧州の総合交通政策を参考にしながら、我が国の具体的な総合交通政策を検討することを目的として、その効果を事前に把握する計量モデルを開発し、このモデルを用いていくつかの具体的な政策について効果の計量分析を行った。このモデルは交通政策を総合的に分析するために、1)地域内交通の分析モデルと、2)地域間交通の分析モデルの2つのモデルにより構成されている。 まず、地域内交通を分析するモデルでは、交通部門で消費されるエネルギー量を2010年まで予測し、これを1990年レベルに抑制するためには、各都市でどのような対策を実施していく必要があるのかについて分析を行った。具体的な交通政策としては、交通発生量の抑制、モーダルシフトの促進、電気自動車の導入などを検討し、各都市規模別に必要な対策を分析した。 また、地域間交通を分析するモデルでは、地域間交通とこれを発生させる地域経済のメカニズムを表す多地域一般均衡モデルを開発した。そして、このモデルを用いて高規格幹線道路の整備が行われた場合に、交通部門で増加するエネルギー消費量や、地方圏への産業立地により増加するエネルギー消費量について試算を行った。また、これにあわせて環境税を導入する場合の効果についても分析を行った。
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