研究課題/領域番号 |
07455437
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野澤 庸則 東北大学, 工学部, 教授 (10006322)
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研究分担者 |
小林 正幸 東北大学, 工学部, 助手 (70271864)
王 征宇 東北大学, 工学部, 助教授 (10213612)
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キーワード | 光合成反応 / エネルギー産生生体膜 / 光ATP合成活性 / 光合成膜顆粒 / ^<13>CNMR / ^<31>PNMR / Rubisco |
研究概要 |
光合成反応の機能構造解明とその応用を目指した研究として、特にエネルギー産生生体膜の機能構造解明とその応用に焦点を絞り研究を行った。今年度は様々な光合成細菌からエネルギー産生生体膜としての光合成膜顆粒クロマトフォアの作製条件の確立とそれら生体膜顆粒の光ATP合成活性を特に膜顆粒の粒径と機械的破砕の条件を詳細に検討することから解析した。また、光合成膜を含むCO_2固定系をも構築するために様々な光合成細菌から単離した酵素、膜酵素混合系のCO_2固定反応活性を特に系の温度,pH等の依存に着目して検討を行った。この際、従来の研究解析手法を改良することにも務め評価系の確立も合せ行った。この結果、機械的破砕の条件の確立と粒径分布の決定に成功し、さらに光合成膜顆粒のATP合成能向上については従来の研究を発展させATP合成活性の高い膜顆粒を創るという初期の目的を達成できた。従来用いられていた^<13>CNMRではなく^<31>PNMRを用いることにより、より速くCO_2固定反応の解析をすることを可能にすることができた。これによりCO_2固定反応の要の酵素であるRubiscoの活性を特に常温菌のものと耐熱菌のものとの比較において検討して後者から前者に比較し反応活性に於は同等で耐熱温度に於は非常に優れた酵素の精製に成功した。
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