研究概要 |
1.アグロバクテリウムの探索:富山県内の栽培バラとノイバラから、59菌株のバクテリアを分離し、それぞれTPU名(TPU1〜TPU59)を付け保存した。菌株保存には新規に講入した「日立低温インキュベータ,CR-14」で行った。 菌株の細菌学的性質:70項目による生理・生化学的性質について調査したところ、59菌株にはアグロバクテリシム属菌とエルビニア属菌が存在することが明らかになった。前者にはTPU49〜TPU57が、後者にはTPU14〜TPU28がそれぞれ相当した。 菌株の生物学的性質:トマト,キュウリ,インゲンの下胚軸に、TPU1〜TPU57菌株を感染させたところ、クラウンゴール型と毛状根型にそれぞれ分類できた。また、オピンの種類は、オクトピン・ノパリン型、アグロピン・マンノピン型,ミキモピン型に分類できた。 T-DNA型:HindIII制限酵素断片の分析結果から、分離菌株のT-DNA型は約5種類に分類できた。
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