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1996 年度 実績報告書

標識遺伝子を用いたカンキツ不和合性関連遺伝子の同定と複対立遺伝子変異に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456021
研究種目

基盤研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

若菜 章  九州大学, 農学部, 助教授 (10158579)

キーワード自家不和合性 / 遺伝子 / 対立遺伝子 / 制限受粉 / 自家受粉 / アイソザイム / ひずみ分離 / カンキツ
研究概要

ブンタン類を中心として多数のカンキツ品種を供試し、自家交配、他家交配及び制限授粉を行なった。制限授粉では本年度は両面テープを採用し、両面テープ上に置床した花粉を一定区画でカウントし、約200の花粉を目的品種の柱頭上に受粉した。また、花粉管の生長は花柱を4切片としたのち軟化して観察した。自家受粉処理をした品種中、14品種では花柱上部で花粉管の数が激減し、子房中にはまったく認められなかったことなどから、自家不和合性と確認された。しかし品種によっては花粉管の伸長阻害部位がやや異なることも示唆された。制限授粉を行なった場合、花柱下部まで到達できた花粉管の割合は5〜10%と20%〜30%のグループに大別され、前者のグループに属する交配組合せでは不和合性を支配する対立遺伝子の一つが種子親と花粉親で同じである可能性が示唆された。
6品種を用いた交配組合せにおいて、Got-1とGot-3でそれぞれ3交配組合せにひずみ分離が認められた。この結果及び各種受粉処理の結果を基にGot-3と自家不和合遺伝子の連鎖をほぼ確定した。さらに、晩白柚などの8品種について自家和合の対立遺伝子(Sn)と自家不和合の対立遺伝子(S_1〜S_5)を合計すると6対立遺伝子を発見し、これらの遺伝子型を決定した。
現在、多数の交配組合せについてF_1実生におけるGOTアイソザイム分析を進めており、対立遺伝子の数は今後さらに増加するものと思われる。また、不和合遺伝子の数についてもより正確な情報が得られるものと思われる。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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