• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 研究成果報告書概要

標識遺伝子を用いたカンキツ不和合性関連遺伝子の同定と複対立遺伝子変異に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456021
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関九州大学

研究代表者

若菜 章  九州大学, 農学部, 助教授 (10158579)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード自家不和合性遺伝子 / 自家不和合性 / 半自家不和合性 / 半交配和合性 / GOTアイソザイム / 連鎖 / 花粉管 / 組み換え価
研究概要

(1) 多くのカンキツ品種や遺伝資源保存個体を用いてさまざまな組合せで交配を行い、多数の雑種実生を作出下した。これらの実生の葉を用いてGOTアイソザイム分析を行った。その結果、三遺伝子座Got-1,Got-2,Got-3の特定の交配組合せの実生に歪み分離が起きることを確認した。32の交配組合せにおいて、歪み分離はGot-1に関して4組合せ、Got-2に関して3組合せ、Got-3に関して10組合せから得られた実生に見られた。
(2) 三遺伝子のぺアGot-1/Got-2、Got-2/Got-3およびGot-3/Got-1に関して連鎖を調査したところ、これらは近くには連鎖していないことが明らかとなった。
(3) さらに、戻し交雑を含めた多数の交配組合せの実生についてGOTアイソザイムの歪み分離を調査したところ、歪み分離を示す特定の交配組合せ間の実生には花粉親の特定の対立遺伝子が少なくなっていた。これらのことから、Got-1は自家不和合性遺伝子Zと近くに連鎖(r=0.30±0.05)していること、Got-3は自家不和合性遺伝子Sとほぼ同程度の距離で連鎖(r=0.30±0.05)していることが明らかとなった。しかし、Got-2関する歪み分離に関しては自家不和合性遺伝子が関与するのかどうか結論は得られなかった。
(4) 自家不和合性遺伝子SとZが同一の遺伝子かどうかは明確な結論が得られていないが、多くの証拠から異なる遺伝子と推定した。
(5) 交配実生用の歪み分離と制限受粉の結果から、Zには4対立遺伝子、Sには7対立遺伝子を確認し、多数の交配親のZおよびS遺伝子型を連鎖するGOT遺伝子型と共に明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] A.Wakana, X.B.Ngo, and S.Isshiki: "Self-incompatibility in Citrus : Linkage between GOT isozymeloci and the incompatrbility loci." Breeding and Bictechnology for Fruit Trees. 90-93 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] ノースウンビン, 若菜章, 松尾英輔: "カンキツGOTアイソザイムのひずみ分離と自家不和合性" 園芸学会九州支部研究集録. 5. 1-2 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] ノースウンビン, 若菜章, 松尾英輔: "アイソザイム、制限受粉及び自家受粉によるカンキツの自家不和合性の検討" 園芸学会雑誌. 66(別冊)1. 14-15 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Ngo, X.B., A.Wakana and E.Matsuo: "Self-incompatibilily and segregation distortion for GOT isozymes in citrus." The Symp.and Spring Melt.of Japn.Soc.Hort.Sci.67(1). 31 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] ノー、スンビン, 若菜 章, 松尾英輔: "自家受粉および制限受粉によるカンキツの自家不和合性および半自家和合性品種の調査" 園芸学会九州支部研究集録. 6. 1-2 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Wakana, A., X.B.Ngo and S.Isshiki: "Self-incompatibility in Citrus : Linkage between GOT isozyme loci and the incompatibility loci." Omura, M., T.Hayashi and S.Scott (eds.), National Institute of Fruit Tree Science, Breeding and Biotechnology for Fruit Trees. 90-93 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-12-08  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi