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1996 年度 研究成果報告書概要

家蚕ウイルスの感染と増殖の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 07456033
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 蚕糸・昆虫利用学
研究機関東京大学

研究代表者

永田 昌男  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70107407)

研究分担者 尾崎 正孝  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (00270893)
嶋田 透  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20202111)
小林 正彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60162020)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード家蚕 / ウイルス / 感染 / 核多角体病ウイルス / NPV
研究概要

1.家蚕核多角体病ウイルス(BmNPV)に感染した場合に病徴の異なる2細胞株であるBmNと130株の際を検討し、感染性、ウイルスの増殖性、細胞致死性、ウイルスの活性などに差異のあることが判明した。さらに、130細胞株へのNPV感染においてはBmN細胞では観察されないアポトーシスが細胞に生じることが認められた。
2.高濃度下でBmNPVを接種した際に、130細胞株ではわずかの生存細胞が存在した。この生存細胞から数種のクローン株を得ることができ、株によって性状が異なること、必ずしも抵抗性の細胞ではないことなどが明らかとなった。
3.ウイルス粒子の増殖と多角休タンパク質の合成と関係を、細胞密度、感染多重度などを変えて調査した結果、ウイルス粒子の増殖と多角休タンパク質の合成は必ずしも並行していないことが明らかとなった。
4.家蚕血液中に培養細胞に障害をもたらす因子が存在することを見出し、因子の解析を行ったところ、リポフォリンであることが判明した。
5,ウイルスの増殖に宿主の内分泌系が及ぼす影響を知る目的で、エクジステロイドを幼虫の飼料に添加し、NPV並びにCPVの増殖への関与を調べたが、このホルモンによる影響は認められなかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 野口洋子,他: "ポリメラーゼ連鎖反応によるカイコ核多角体病ウイルスの検出技術の簡易化" 日本蚕系学雑誌. 64. 352-359 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 川崎秀樹,他: "カイコ終齢食桑期の翅原基における蛹化能力の獲得" 日本蚕糸学雑誌. 64. 487-492 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 阿部広明,他: "カイコ濃核病ウイルス1型感受性系統保存へのDNA診断法の応用" 日本蚕糸学雑誌. 65. 192-200 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Naguchi, Y., Kobayashi, M.and Shimada, T: "An improved method for PCR-based detection of nuclear polyhedrosis virus in Bombyx mori" J.Seric.Sci.Jpn. 64 (4). 352-359 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kawasaki, H., Nagata, M., Tsuchida, K.and Kande, E.: "Acquisition of competence for pupal development of the wing disc during the final feeding stage of Bombyx mori" J.Seric.Sci.Jpn. 64 (6). 487-492 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Abe, H., Obayashi, F., Harada, T., Shimada, T., Yokoyama, T.: "An application of DNA diagnosis method for preservation of the susceptible strain to densonucleosis virus type-1 of the silkworm, Bombyx mori" J.Seric.Sci.Jpn. 65 (3). 196-200 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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