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1997 年度 実績報告書

絹糸昆虫類における吐糸・営繭行動制御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456034
研究機関信州大学

研究代表者

木口 憲爾  信州大学, 繊維学部, 教授 (50262697)

研究分担者 金勝 廉介  信州大学, 繊維学部, 助教授 (60092871)
三浦 幹彦  信州大学, 繊維学部, 教授 (60135168)
キーワードカイコ / エビガラスズメ / テンサン / 吐糸 / 営繭行動 / 蛹室形成 / 内分泌 / コンピューターグラフィックス
研究概要

カイコおよび天蚕の吐糸行動を3DCG解析するとともに、吐糸行動に影響を及ぼす生理的・内分泌的要因について検討した。吐糸中のカイコを2台のテレビカメラで撮影し、幼虫の体形および固定方向の時系列変化を解析した。その結果、蚕体前半部体形を2つの変数で特性化し統計的分布特性を調べたところ、体形の時系列変化は2変量自己回帰モデルにより表示できることが分かった。また、ピ-ナッツ型の繭を作る日124号、丸い繭を作る支124号、およびそれらの交雑種(俵型の繭を作る)を用いて吐糸行動を3DCG解析したところ、支124号の体形はC字型、交雑種ではU字型であるのに対し、日124号では体をねじらせつつ(S字型)吐糸することが分かった。
幼虫の第5体節へテ-ピングすると繭が丸くなり、後方体節へテ-ピングすれば細長くなるという現象を利用して、繭形形成機構を追究した。3DCG解析の結果、テ-ピングは体の反り返り角度と体後半部の固定に影響を及ぼしていることが分かった。またテ-ピング処理を施すと、吐糸速度の低下、吐糸期間の延長、蛹化遅延が誘導されるが、テ-ピング個体の血中脱皮ホルモン濃度は対照区に比してかなり低いレベルで推移することから、テ-ピング処理は脳-アラタ体-前胸腺系におけるホルモン分泌に影響を及ぼしていると考えられた。
一方、カイコが吐糸・営繭する時期に、エビガラスズメは地中に潜って蛹室を形成し、その中で蛹化する。赤外ビデオカメラを用いてエビガラスズメの蛹室形成行動を記録し、その行動特性を明らかにするとともに、終齢期における発育タイムテーブルを作成した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Miura,M.: "Analysis of the construction process of cocoon shape by Bombyx mori" J.Sericult.Sci.Jpn.66. 23-30 (1997)

  • [文献書誌] Miura,M.: "Analysis of the silkworm's shape distribution and serial shpe changes in the course of spinning" J.Sericult.Sci.Jpn.67. 51-56 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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