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1995 年度 実績報告書

枯草菌胞子形成開始期における染色体分配に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456048
研究種目

一般研究(B)

研究機関東京農工大学

研究代表者

小林 泰夫  東京農工大学, 農学部, 教授 (10013319)

キーワード枯草菌 / Bacillus subtilis / 胞子形成 / 染色体分配 / spoOJ
研究概要

枯草菌は胞子形成開始期に最後のDNA複製を行ない、複製された染色体DNAは、母細菌とフォアスポアに分配される。胞子形成開始期における染色体分配機構は全く不明であり、DNA複製と細胞分化に関連した極めて興味深い研究課題である。この胞子形成期における染色体分配機構について解析をすすめ、本年度は以下の点について明らかにした。
1、胞子形成開始遺伝子の一つspoOJは胞子形成開始期の染色体分配に強く関与していること、spoOJとオペロンを形成しているorf253産物は、胞子形成を抑制するが、SpoOJがorf253を抑制することによって、胞子形成が開始されることを示した。
2、SpoOJとOrf253蛋白質の相互作用を調べるため胞子形成を抑制するが、SpoOJとは相互作用出来ないようなorf253変異株を得ようと試みたが、未だ得られていない。
3、胞子形成開始期の重要なシグナル伝達系の構成分であるTeinAやspoOA遺伝子の発現はspoOJ変異によって2/1に低下すること、orf253-spoOJオペロンは、ホロ酵素Eσ^Aによって認識されるプロモーターから転写され、胞子形成開始後は、SpoOA蛋白質によって抑制されることを示した。このことは、染色体分配とジグナル伝達系との相互作用を示している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuo Kobayashi,他: "Analysis of a suppressor mutation ssb (kinC)of surOB20(spoOA)in Bacillus subtilis reveals that kinC encodes a histidine protein" Journal of Bacteriology. 177. 176-182 (1995)

  • [文献書誌] Munehiko Asayama,他: "Dimer form of phosphorylated SpoOA,a transcriptional regulator,stimulates the spoOF transcription at the initiation of sporulation" Journal of Molecular Biology. 250. 11-23 (1995)

  • [文献書誌] 小林和夫,他: "枯草菌の染色体分配に関与するspoOJの解析" 日本農芸化学会誌臨時増刊号. 69. 227 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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