研究課題/領域番号 |
07456055
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山口 五十麿 東京大学, 農学部, 助教授 (00012013)
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研究分担者 |
中嶋 正敏 東京大学, 農学部, 助手 (50237278)
鈴木 義人 東京大学, 農学部, 助手 (90222067)
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キーワード | 植物ホルモン / オーバエクスプレションタギング / タバコ培養細胞 / 生理活性物質 |
研究概要 |
エンハンサー導入用バイナリーベクターを用いて、タバコ葉肉細胞から調製したブロトプラストにエンハンサーを導入し、アトラジン耐性を示すカルスを得た。α-アミラーゼ生産細胞の選抜を目的として、二層培養法を用いて二次スクリーニングを行った。すなわち、カルスを、第一層にα-アミラーゼの基質となるデンプンを含む寒天培地を敷き、その上に濾紙を置き、その上にジベレリンとオーキシン、サイトカイニンを含むMS培地に懸濁させた形質転換タバコプロトプラストを拡げ、5日間培養し、第一層のデンプンが加水分解されているか否かの判定をヨードデンプン反応により行ったが、加水分解は認められなかった。現在までのところ、α-アミラーゼを分泌する細胞塊の検出には至っていない。現在、培養期間、検出法について再検討を行っている。 また、第一層にアサガオ篩管液や、さまざまな植物の抽出液を溶媒分画により部分精製したものを加えて、エンハンサーの導入された細胞を培養し、特異な増殖、形態形勢を行う細胞が出現するか否か観察中である。多くの場合、細胞の増殖速度が遅くなる傾向が認められるものの、特異な形態形成の認められる細胞は検出されていない。 今後、アブシジン酸やブラシノステロイドに対する反応性を指標としたスクリーニングを行うと共に、エンハンサーを組み込む細胞の植物種についても範囲を広げて検討する予定である。
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