研究課題/領域番号 |
07456070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
竹内 公男 新潟大学, 農学部, 教授 (60012085)
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研究分担者 |
田中 和博 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (70155117)
紙谷 智彦 新潟大学, 農学部, 助教授 (40152855)
松崎 健 新潟大学, 農学部, 教授 (30023419)
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キーワード | 画像解析 / 全天空写真 / デジタル写真 / 樹木位置 / 林内空間構造 / 林内光環境 / 景観解析 / 写真計測 |
研究概要 |
1)今年度は、写真画像から樹木の空間構造、樹冠サイズ、樹形などに関する情報を読みとる手法の確立に重点を置いて研究を進めた他、風景写真における自然因子の役割に関する研究、ならびにギャップ下における光条件と森林再生のメカニズムに関する研究を継続した。 2)竹内と田中は、樹木の相対位置、樹幹の3次元構造に関する情報を読みとる原理をぼ確立できた。一つは幾何学的計算によって林内空間に存在する物体の空間位置を求める方法であり、もう一つは林内空間をサイコロ状の単位立方体で区分して、対象とする物体がどのユニット中に存在するかを探すことによって空間内での位置を確定する方法である。ただ、森林がきわめて不均質な地形の上に存在するため、写真撮影方法上のいくつかの問題点があり、十分な精度を得るに至っていない。 3)松崎は、別途のアイデアから写真画像上の樹木位置を計算する手順のプログラム化を図っているが、精度を高めるためには画像解析の画素数を多く取る必要があり、パソコンの能力との対応が難しく、さらに改良を進めつつある。 4)竹内は、リゾート地に求められる景観の構成要素について分析を行った。アンケート調査結果から順位付けされた風景写真の画面を構成している自然因子と各種構造物の配置と存在が一般の人々にどのような印象を与えるかを分析した。意見を求めた対象者がやや限定された階層であったため一般的に敷衍するには不十分な点があるが、「好まれる景観」としては、「開放感」、「遠近感」、「自然感」としてタイプ分けされる指標が重要であることがわかった。 5)紙谷は、天然林におけるギャップと樹木の更新の関係を把握する研究を継続し、全天空写真から推定したギャップ下林床における明るさと更新木の成立との関係を追究した。
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