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1996 年度 実績報告書

加工原料魚ミオシンのアミノ酸配列分析

研究課題

研究課題/領域番号 07456093
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

西出 清義  北海道大学, 水産学部, 教授 (20001620)

研究分担者 田中 啓之  北海道大学, 水産学部, 助手 (90241372)
尾島 孝男  北海道大学, 水産学部, 助教授 (30160865)
キーワード加工原料 / 練製品 / スケトウダラ / 筋肉 / ミオシン / ヘビーメロミオシン / アミノ酸配列
研究概要

スケトウダラ・ミオシン重鎖の一次構造解析は、最近クローニングにより著しく進展、我々が中心に頭部HMM領域(1-875アミノ酸)の、また東京大学(農)・渡部終五氏が中心となり尾部領域(839-1985アミノ酸)を協同して決定した。そこで、本研究では修飾アミノ酸や、プロテアーゼ消化部位の特定解析をタンパク質から検討した。なお、スケトウダラHMMおよびLMMは、筋原線維のα-キモトリプシン(α-CT)消化及びMg-ATP抽出によって調製した。
1. HMM重鎖から尿素-アセトン処理で軽鎖を分離除去した後、リジルエンドペプチダーゼ消化し、消化物をHPLCで分離精製した。純度良好な15の断片を得て、アミノ酸配列を解析した結果、残基81-92,250-257,546-555,642-659,789-799,854-879,878-886,920-941,1175-1195,1296-1307,1374-1390,1378-1396,1562-1576,1727-1738,1846-1860の15断片、計227残基のアミノ酸配列を明らかにした。この中、546-555番目の部位に相当する「ASDVTFK^*-NK」の^*Lysはエドマン法で特異な幅広ピークとなり,ニワトリ・ミオシンの545-549番目のATDTSFK_-NKにあるK_- ;トリメチルリジンに相当することが分かった。
2. LMMの構造安定性をα-CT消化と断片の配列分析により、分子量約65,000(65K)のLMMから、58K, 55K, 42K, 36K, 34K, 27K, 22K, 18K, 16K, 15Kの断片が経時的に生成することが分かった。ウサギ骨格筋のLMMでは断片化はほとんど起こらなかった。そこで断片をPVDF膜に転写し配列分析した結果、LMMのN端から4及び472番目のTyr位、次いで188及び353番目のLeu位が消化されやすいことが分かった。ただし、この部位近傍のアミノ酸配列が特にウサギLMMの配列と異なるということは無いことから、スケトウダラLMMが消化され易いのは、その立体構造がウサギLMMのそれよりも緩いことが原因と考えられた。得られた断片の配列は現在、分析中である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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