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1997 年度 実績報告書

農産物調製加工の物理化学とシミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 07456114
研究機関九州大学

研究代表者

内野 敏剛  九州大学, 農学部, 助教授 (70134393)

研究分担者 中司 敬  九州大学, 農学部, 助教授 (50128055)
河野 俊夫  九州大学, 農学部, 助手 (60224812)
キーワード農産物 / シミュレーション / 乾燥 / 吸湿 / 呼吸速度 / MA段ボール / ガス濃度変化
研究概要

平成7年度、8年度は穀物の熱・物質移動のシミュレーションに重点を置いたが,今年度はこれらに加え、青果物の品質と呼吸及び貯蔵中の包装内ガス濃度変化の予測等についての研究を行った。
1.吸湿体を利用した混合貯留における水分移動につき理論的に検討した。従来は穀物と吸湿体間の空隙を無視し、穀物・吸湿体間で直接水分の移動が起こると仮定していたが、これでは計算値は実際の乾燥速度よりかなり早くなり、計算値と実測値が一致しなかった。本研究では、空隙を考慮して乾燥速度の計算を行い、計算値の乾燥速度を従来法より遅くすることが可能となった。
2.ブロッコリの貯蔵中の糖含量、有機酸含量の変化を液体クロマトグラフにより測定した。糖はスクロースが減少傾向にあるものの、フルクトース、グルコースはほとんど変化せず、呼吸基質としてスクロースが用いられていることが推察された。今後はこれらと呼吸速度との関係を明確にし、合理的な関係式を構築する予定である。
3.MA段ボール箱内にブロッコリを貯蔵し、密閉した箱内の酸素及び二酸化炭素濃度変化のシミュレーションを行った。呼吸速度を酸素と二酸化炭素の関数として厳密解を求めた結果、実験値と計算値は非常によく一致した。現在、封函後密閉しないMA段ボールの隙間面積が経時的に変化する場合の容器内ガス濃度変化の理論式を導出中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 河野俊夫・内野敏剛、他: "吸湿体による穀物の混合貯留乾燥に関する研究" 農学機械学会九州支部誌. 46. 36-41 (1997)

  • [文献書誌] 内野敏剛、他: "MA段ボール箱による野菜鮮度保持と箱内ガス濃度予測" 農業機械学会誌. 60・1. 37-44 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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