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1995 年度 実績報告書

培地条件の相違が植物の水分代謝におよぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 07456117
研究種目

一般研究(B)

研究機関岩手大学

研究代表者

原 道宏  岩手大学, 農学部, 助教授 (80003763)

研究分担者 稲田 委久子  岩手大学, 農学部, 助手 (90110650)
庄野 浩資  岩手大学, 農学部, 助手 (90235721)
キーワード培地 / 水分条件 / 蒸発散量 / 水分供給能力 / 水分張力 / 植物根 / マトリックポテンシャル / 水分代謝
研究概要

培地条件の中でも特に水分条件に注目し、(1)水分条件の異なる培地を設定し吸水量および蒸発散量を測定する方法、および(2)培地の水分供給能力の評価方法を考案した。
(1)は、a.植物を生育するポットと、b.水を蓄えた給水容器とからなる。aはポット底を濾紙または不織布で覆い、毛管による吸水を可能にする。bはガラス濾過器あるいは給水糸(ウィック)を用い、ポット底面から毛管接触により土壌に一定の水分張力を与えつつ、水分を供給する。使用に際してはaをbの上に置く。a、bの重量を定期的に測定することにより、蒸発散量およびトマト植物の生体重の変化を知り得る。また、無植生の同形同大の当該装置を並置し蒸発量を測定することにより、差し引きにより蒸散量を推定できる。このようにして、水分張力約50cm程度までの比較的高水分域において播種から3カ月にいたるまでのトマトからの蒸発散量を測定することができた。問題点は、a、b間の毛管接続を如何に維持するかである。この点、および、さらに高域の水分張力範囲(低水分域)について水分条件を設定することを目下検討中である。
(2)は、水分を含む培地中に円筒状等植物根の形状を模した各種形状の多孔体を埋設する。多孔体の一端を大気に解放した状態で全体を加圧すると培地から多孔体を経て大気中に水が排出される。この排水量が、植物に対する給水量に相当する。また、そのときの内外圧力差が培地におけるマトリックポテンシャルの低下量である。さらに、排水経路中に水流量調節器を置くことにより、給水量の時間パターンを現実の給水パターンに近づけた状態で給水量とマトリックポテンシャル低下量との関係を測定することができ、培地の水分供給能力を測定できる。これについて、目下、装置を組み立て、試験中である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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