研究概要 |
平成7年度に実施した実験柄特筆される結果として下記のものが挙げられる。 (1)5株の乳酸菌(Lactobacillus acidophilus LA 107(Yu-1), Lb. delbrueckii subsp. bulgaricus LB 105(RCR), Lb. helveticus LH 103(1120),Lb. rhamnosus Lcr 101(1136),Lb. rhamnosus LA 106(LA-2)を用いて製造した発酵乳のアフラトキシンB_1,B_2,G_1に対する抗変異原性を調べた。その結果、Lb. rhamnosus106(LA-2)を用いた発酵乳がもっとも強い抗変異原性を示した。 (2)ラット脳グリア細胞の増殖に対するアフラトキシンの影響について調べた。4種のアフラトキシン(B_1,B_2,G_1,C_2)で刺激されたアストロサイトは、subculture後3日ではいずれも細胞増殖は認められなかったが、B_2,G_1,G_2が添加されたサウトロサイトは7日後において細胞数が約1.5×10^5cell/wellになり、ほぼコントロールの細胞レベルに達した。アフラトキシンB1で刺激されたアストロサイトは刺激後7日まで細胞の増殖は認められず、本実験で用いられた4種のアフラトキシンのうちB_1はアストロサイトに対してもっとも強い細胞毒性を示した。
|