研究課題/領域番号 |
07456139
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土井 邦雄 東京大学, 農学部, 教授 (70155612)
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研究分担者 |
板垣 慎一 東京大学, 農学部, 助教授 (00159823)
尾崎 博 東京大学, 農学部, 助教授 (30134505)
塩田 邦雄 東京大学, 農学部, 助教授 (80196352)
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キーワード | ガラクトサミン / アポートシス / マウス / 肝細胞 |
研究概要 |
化学物資によるAPOPTOSISの発現機構を解析する目的で、ガラクトサミン(GalN)とマウス肝細胞との組み合せの系を中心に研究を行なった。本年度に得られた成績は下記の通りである。 (1)GalNマウスは初代培養肝細胞にAPOPTOSIS惹起することが、形態学的および生化学的に初めて明らかにされた。また、GalNの添加量によっては、APOPTOSISとNECROSISの双方が観察された。APOPTOSISとNECROSISの分岐の機構について検討中である。 (2)細胞傷害の指標である細胞から培養液中へのLDHの逸脱(24Hr)にかなり先立って、生化学的にはGalN添加3hr後から、また、形態学的には12hr後から、DNAの断片化が発現した。 (3)上記の実験系におけるAPOPTOSISの発現は、カルモヂュリン阻害剤の同時投与によって抑制されたが、カルシウムチャンネル阻害剤によっては抑制されなかった。目下、細胞内カルシウムの量と分布の推移について詳細に検索中である。 (4)GalNによる肝細胞のAPOPTOSISの誘発およびカルモヂュリン阻害剤あるいはカルシウムチャンネル阻害剤によるその修飾については、in vivoでも基本的に同様なことが確認された。 (5)APOPTOSIS関連遺伝子の発現の有無を検討中である。 (6)GalN以外の化学物質によるAPOPTOSISの誘導(5-Azacytidineによる神経系細胞のAPOPTOSISおよびT-2 toxinによるリンパ球のAPOPTOSIS)についても検討し、GalN誘発肝細胞APORTSISの発現機構との比較を試みている。
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