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1996 年度 実績報告書

転移好発性固形腫瘍の分化誘導療法に関する基礎的ならびに臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456141
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

佐々木 伸雄  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60107414)

研究分担者 廉澤 剛  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (70214418)
望月 学  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (90261958)
西村 亮平  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80172708)
中山 裕之  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)
辻本 元  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60163804)
キーワード分化誘導 / 骨肉腫細胞 / ビタミンD_3 / TGF-β_1 / BMP-2 / 抗腫瘍剤感受性 / 放射線感受性 / 転移能
研究概要

本年度は前年度も用いたクローン化骨肉腫細胞株である4種のPOS細胞を用い,これらにビタミンD_3,、TGF-β_1,BMP-2の3種の生理活性物質をin vitroで作用させ、その後の各細胞の増殖能の変化,および抗腫瘍剤ならびに放射線に対する感受性の変化を検討した。
その結果,各細胞はこれらの生理活性物質の処理により培養2日目から増殖速度は有意な低下を示した。また,抗腫瘍剤に対する感受性は必ずしも各細胞,あるいは抗腫瘍剤によって一様な反応は得られなかったが,ほぼ臨床的薬用量のレベルでも有意な感受性の増加を示したものが多かった。中でもシスプラチン,5-FU,シタラビンに対する感受性はいずれの細胞も各生理活性物質によって増加した。
放射線感受性は各生理活性物質の処置により増加を示す細胞が多かったが、類骨産生細胞クローンであるPOS53Dは著しい効果が得られなかった。
一方,腫瘍の転移能の指標となる細胞の運動能ならびに浸潤能についてみると,各生理物質による処置はいずれの細胞に関してもこれらを有意に低下させることが示された。
以上の結果から,各生理活性物質は少なくともin vitroにおいては骨肉腫細胞の分化を亢進させ,悪性度を低下させる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.ITO et al.: "Prognosis of malignant mammary tumor in 53 cats" J.Vet.Med.Sci.58. 723-726 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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